作品紹介/熊本県立球磨工業高等学校管理棟//高橋晶子+高橋寛/ワークステーション

熊本県立球磨工業高等学校管理棟

所在地：熊本県人吉市
主要用途：高等学校(管理棟)
撮影者：ワークステーションモードフロンティア永石秀彦※
雑誌掲載:　日経アーキテクチュア 2013年9月10日号
　　　　　　　建築技術 2013年12月号
　　　　　　　ディテール 2014年1月号
　　　　　　　新建築 2014年3月号
　　　　　　　 JIA建築年鑑2015
　　　　　　　日本建築学会作品選集2015
受賞:　第5回木質建築空間デザインコンテスト一般建築部門賞
　　　　第18回木材活用コンクール木材活用特別賞
　　　　くまもとアートポリス熊本県立球磨工業高校管理棟設計
　　　　競技当選

「木の洞窟」
くまもとアートポリスプロジェクトとして公募プロポーザルで選出された。コンセプトは「木の洞窟」である。地域が育んできた豊かな森林資源を体感できる、独特な木の空間を目指した。
洞窟のように、林立する壁がさえぎると同時に奥へ人を誘導し、さまざまな場所が見え隠れしながら繋がる構成。不均質な場の連なりは、建築が普通持っている抽象性や幾何学性を弱めて奥行き感や期待感を高める。木が光の粒子のように感じられるような細部のデザインを試みている。
壁柱の構成材は、長さ４ｍ、断面120×180ｍｍ（一部210ｍｍ）の、一般に流通しているスギ心持ち材。施工性と木の乾燥収縮を想定し、三角形の面を600ｍｍ巾のユニットに分節し、接着せずに木ダボと雇い実で連結した。　
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